自転車に乗るなら『自転車の安全鉄則』

自転車の安全鉄則 (朝日新書)

自転車の安全鉄則 (朝日新書)

事実として、日本では自転車の歩道走行がなかば黙認されている。
しかし、それが自転車事故の多発をまねいている。驚くべきことに、自転車が歩道を走れば、自動車と衝突しやすくなるのだ。
本書で提案されている、自転車の安全策で金がかからないものでは、

  • 自転車の車道走行
  • 自転車の左側走行の徹底

のふたつだろう。しかし、左側通行はともかく、車道走行は反対が多そうだ。私の感覚だと、ななめに傾いたデコボコの歩道を通るなら、車道の方がスムーズに走ることができる。逆に、車道走行なんて恐ろしくてありえない、という人も多い。いや、ネットなどで相当に意見が対立している。
日本で自転車というカテゴリーに入る乗り物のユーザーに「歩くより楽」だから乗るという人もいれば「自動車より便利」だから使う人まで含まれていることが、大きな溝を生んでいるのだろう。