ザ・コール 緊急通報指令室

call911.jp

上映時間94分の間、リラックスして観ていられる時間はほぽ皆無だった、というのは、このジャンルの映画としては、賞賛になるだろう。

誘拐され犯人の車のトランクに閉じ込められた少女が、携帯電話で911に救助を求める電話をかける。電話を受けた緊急通報指令室のオペレータが、彼女を救おうと、電話を通じて奮闘する。

ハル・ベリーが演じるオペレータ、ジョーダンのプロフェッショナルな仕事ぶりが、見ものだ。度を失っている相手を落ち着かせ、救出につながる行動を指示する。アメリカの文化なのか、相手ができなくても、「なぜ、できないんだ」などと責めず、次の行動を指示し、できたら誉める。

途中からは、ジョーダンにすっかり感情移入して観ていたので、被害者の少女が母親への伝言を頼んできたところで、思わず涙ぐんでしまった。サスペンス映画で、泣くとは思わなかったよ。

ラストの解決法は、賛否が分かれると思うけれど、きっとあれは、十分、お仕置きが効いて反省した頃にお巡りさんを呼んだよ。きっと・・・