給料をどう使おうが勝手です。

橋下市長の持論のひとつに、公務員を身分から職業へというのがあった。
橋下徹 on Twitter: "公務員を身分から職業に変える。倒産のリスクがない以上、公務員の世界こそ強制的に人材流動が起こるような仕組みを作らなければならない。価値観の転換である。安定したい職に就くなら民間に。不安定だが公の仕事をしたいなら、キャリアアップにつなげたいなら公務員に。"
大阪市職員に、生活保護費の受給者の親族がいる場合、受給者への仕送りを職員に求めるというのは、公務員が職業ではなく、身分だとみなしているのだろう。

橋下徹市長は「職員には自分の家庭もあるだろうが、節約して親族をサポートしてもらう」と述べた。 http://www.asahi.com/articles/OSK201312120077.html
もらった後の給料をどう使うか、という完全に私的な領域に、使用者が踏み込んでくるのだから、これはもう職業でなく身分である。 強制ではない、というが、日本の多くの職場では、残念なことに「自発性の衣をまとった強制」が徘徊しているんだな。 たまたま、大阪市の職員だったり、たまたま、生活保護費の受給者の親族がいるということで、余分な税を負担するようなものだが、そのおかしさに橋下市長は、気付いていないようだ。