我が国の公式見解を記載して欲しい

被害者が、加害者よりも被害を大きく見積もることは、その逆より自然なことだろう。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11291837.html

米国の中・高校生用の歴史教科書の中で、広島、長崎への原爆投下で亡くなった犠牲者数を、両市の「公式見解」(広島約14万人、長崎約7万人)に沿って記しているものが極めて少ないことが日本の研究者の調査で分かった。

記事は被害の実態について、日本側の公式見解が正しく、米国内にある原爆被害を矮小化、正当化する動きを批判する方向でまとめられている。
米国の歴史教科書が原爆の犠牲者数を日本側の公式見解にそって記載すべきとも読める。


しかし、日本の教科書を見たとき、例えば南京事件等の被害者数について中国の公式見解を載せているものが、多いのか、また、そもそも被害者数の大小を問題にするべきことがらなのか、考えるべきだろう。

2014年8月22日追記
前述の記事をこう書き換えたらどのような印象を受けるだろうか。

日本の中・高校生用の歴史教科書の中で、南京事件で亡くなった犠牲者数を、中国政府の「公式見解」に沿って記しているものが極めて少ないことが中国の研究者の調査で分かった。