ほとんど陰謀論〜朝日新聞 慰安婦問題を考える特集への反応

橋下市長は、何が何でも自分の手柄にすることがお好きなようだ。


http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140809/waf14080913120020-n1.htm
橋下氏はあいさつで、自身の慰安婦発言を引き合いに出し、「(発言をきっかけに)慰安婦の話がどんどん取り上げられて、朝日新聞が白旗を揚げたことは政治家冥利(みょうり)に尽きる。(政治家の役割は)国民的議論にならなかったことに火を付けることだ」と強調。
まるで、朝日新聞従軍慰安婦について見解を180度転換したような言い方だが、橋下氏は件の朝日新聞の記事を読んだのだろうか。
記事の訂正に係るのは以下のふたつだ。

枝葉の部分であって、むしろ、従軍慰安婦の強制性について述べている。
強制連行 自由を奪われた強制性あった

それにしても、朝日新聞の記事の影響力を過大視する人が多いことよ。ほとんど陰謀論に近いことを言っている。


http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140807/waf14080721520032-n1.htm
検証記事で「虚偽」と断定し、報道から32年後に取り下げた吉田清治氏の「慰安婦を強制連行した」という証言。橋下氏は朝日の大々的な報道で世界的に「慰安婦=性奴隷」が定着、慰安婦像設置の動きが広がったと指摘し、「朝日の罪は大きすぎる」と断罪した。
強制連行がなければ、奴隷ではないのだろうか。「慰安婦像設置の動きが広がった」のは、橋下氏の「慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」発言などの被害矮小化の動きへの対抗現象だろう。
橋下氏以外にも、朝日新聞の記事の影響力を過大視する人がいる。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140809/plc14080907000002-n1.htm
「記事によって大勢の人が怒り、苦しみ、悲しんできた。日韓関係にも大きな影響を与えた。朝日は権威ある大新聞。訂正記事が載るまでみんな信じていた」
 自民党石破茂幹事長は6日夜のBSフジの番組でこう述べ、国内外の信頼を踏みにじった朝日への落胆を隠さなかった。
ええーっ、自民党の政治家のみなさんは、朝日新聞の記事を根拠に、従軍慰安婦の強制連行があったとして、外交にあたっていたのですか。知りませんでした。