死者に哀悼を 生者に感謝を

素朴な「感謝」がファシズムを支えるとき│映画作家・想田和弘の「観察する日々」 | マガジン9
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http://ameblo.jp/osamu-labo/entry-10620733410.html

 記事もコメントも戦死者に感謝すべし、という意見が目立つが、なかなか理解できない。
 私は死者に特別な感情を抱くな、と言っている訳ではない。死者に対してするのは哀悼だろう。事故や天災で命の落とした人々に感謝するなんて言い方はほとんどないが、戦死者についてはあるようである。
 感謝というのは、直接か間接の恩恵を受けた相手にするものであって、死者に対する感謝というものは、彼・彼女の生前のおこないに対してするものだ。戦死者に感謝すべし、との主張に付随するのは、彼らが戦後日本の繁栄と平和の礎になったという論だが、それならば、当時を生きた人間すべてに感謝を受ける資格があるだろう。