従軍慰安婦関連書籍のレビューをレビューする その1〜吉見義明『従軍慰安婦』

『「慰安婦」問題を/から考える――軍事性暴力と日常世界』に付けられたAmazonレビューについて記事を書いた。
『「慰安婦」問題を/から考える――軍事性暴力と日常世界』とそれに対するひどすぎるレビューについて - davsの日記
従軍慰安婦問題についての書籍のAmazonレビューというのは、星5つと1つに評価が両極端に分かれているものが目立つ。

例えば、従軍慰安婦 (吉見義明)に付けられた評価は平均3.4だが、星3つの評価は2件でしかない。星5つは18、星1つは11件だ。(2014年12月27日時点)

星1つを付けるなとは言わないけれど、評価対象の本を読んでからレビューを書いてくれと言いたくなるようなものも目に付く。
その中にSaradin "SARA"氏の書いた「単なるファンタジー本」というタイトルのレビューがある。
後述する理由から、全文引用する。

慰安婦はいなかったのか? 慰安婦は職業売春婦なんだからいたに決まっています。 慰安婦の2/3は日本人 。 戦後、GHQ(米軍)向けの日本人慰安婦もいました。 韓国でも、朝鮮戦争GHQ向け韓国人慰安婦を(韓国)政府が用意してました。 また、韓国軍が朝鮮戦争で行った一般女性からの慰安婦徴用は「強制徴用」でした。 日本軍のように大卒の20倍の月給を保証していた公募ではありません。

慰安婦問題での日本軍の関与した部分は 移送(兵隊がお得意先だから勝手についてくるため) 性病検査(衛生管理)、の二つだけです。 インドネシアでは日本軍が現地女性を強制連行した事例があるが 現地からの通告を受け関係者は軍法会議で処刑されています。 つまり当時から日本軍は慰安婦の強制連行を禁じていました。 朝鮮で20万人を慰安婦強制連行とかお笑いレベルの話です。

また、現地の警察や慰安所の職員も8割は朝鮮人です。 日本軍が組織的に本気でそんなことしていたなら暴動の1つ2つは 起きていたでしょう。しかしそんな記録はありません。

また、慰安婦を強引に集めようとした業者や乱暴をした軍人は ちゃんと処刑されたり処罰されたりしています。

つまり当時の日本の法律でも「慰安婦の強制連行」は違法だったわけです。 本書は個人の犯罪を国家の犯罪とすり替えてしまう論法が極めて目立ちます。 また、慰安婦がそれほど問題だったのであればなぜ90年台に入るまで慰安婦の問題は 取り沙汰されなかったのでしょうか?書籍すら発売されていないではありませんか。

これは朝日新聞福島みずほが結託して行った賠償キャンペーンの影響です。 それにより90年代に入ってから金ほしさに急増した自称元慰安婦の証言ばかりを拾い集めており、 その信ぴょう性には極めて疑問符が付きますね。

吉見義明氏の『従軍慰安婦』には、慰安婦が報酬を現金で受け取っていないケースが少なくないことが書いてある。また、スマラン事件で日本軍は自らの手で関係者を処罰せず、関係者の処刑は、オランダによるバタビア臨時軍法会議を待たなければいけなかったことも書いてある。評者は、評価対象の書物が到達した地点まで行かずに、レビューを書いているのだ。例えば、スマラン事件について書くにしても、「本書では、日本軍が関係者を処罰しなかったと書いてあるが、実際は軍法会議にかけて処刑していた。根拠は○○という史料である」ぐらい書けば生産的だ。しかし、Saradin "SARA"氏のレビューは「話はそこからなのか」と脱力感すら感じるものだ。評者が本書を(まともに)読んでいるか、疑わしい限りだ。しかも、驚くことに、同じ人物が書いた、『よくわかる慰安婦問題』(西岡力)についてのレビューが全く言っていいほど、同じ文章なのだ。(以下、全文を引用)

慰安婦はいなかったのか? 慰安婦は職業売春婦なんだからいたに決まっています。 慰安婦の2/3は日本人 。 戦後、GHQ(米軍)向けの日本人慰安婦もいました。 韓国でも、朝鮮戦争GHQ向け韓国人慰安婦を(韓国)政府が用意してました。 また、韓国軍が朝鮮戦争で行った一般女性からの慰安婦徴用は「強制徴用」でした。 日本軍のように大卒の20倍の月給を保証していた民間委託の公募ではありません。

慰安婦問題での日本軍の関与した部分は 移送(兵隊がお得意先だから勝手についてくるため) 性病検査(衛生管理)、の二つだけです。 インドネシアでは日本軍が現地女性を強制連行した事例がありますが、 現地からの通告を受け関係者は軍法会議で処刑されています。 つまり当時から日本軍は慰安婦の強制連行を禁じていました。 朝鮮で20万人を慰安婦強制連行とかお笑いレベルの話です。

また、現地の警察や慰安所の職員も8割は朝鮮人です。 日本軍が組織的に本気でそんなことしていたなら暴動の1つ2つは 起きていたでしょう。しかしそんな記録はありません。

また、慰安婦を強引に集めようとした業者や乱暴をした軍人は ちゃんと処刑されたり処罰されたりしています。

つまり当時の日本の法律でも「慰安婦の強制連行」は違法だったわけです。 朝鮮人の言い分には個人の犯罪を国家の犯罪とすり替えてしまう論法が極めて目立ちます。 また、慰安婦がそれほど問題だったのであればなぜ90年台に入るまで慰安婦の問題は 取り沙汰されなかったのでしょうか?書籍すら発売されていないではありませんか。

これは朝日新聞福島みずほが結託して行った賠償キャンペーンの影響です。 90年代に入ってから金ほしさに自称元慰安婦が急増しており、 「慰安婦の証言」はほぼすべてが90年台以降に生まれたものです。 (中には戦時中生まれていないはずの慰安婦まで存在します)

 『よくわかる慰安婦問題』は『従軍慰安婦』と全く異なるスタンスから書かれた本であるが、その異なるふたつの本に、まともにレビューを書いて文がほとんど同一になるというのはあり得ないことだ。これを見ても、『従軍慰安婦』に対するSaradin "SARA"氏のレビューがレビューとしては無内容なものであることが分かる。