従軍慰安婦関連書籍のレビューをレビューする その2〜吉見義明『日本軍「慰安婦」制度とは何か』

従軍慰安婦関連書籍のレビューをレビューする」の第2弾記事である。
『日本軍「慰安婦」制度とは何か (岩波ブックレット 784)』の評価も星5つ14件に星1つが9件なのに星3つが0件と、両極端に分かれている。(2014年12月29日現在)
 星1つのレビューに共通するのだが、『日本軍「慰安婦」制度とは何か』がどのような書籍かが分かるものはない。
 レビューというものは、商品がどのように役立つか、分からないと有用ではない。娯楽作品のレビューでも「楽しむ」ということに役立つか、役立たないか分からないと困るだろう。もちろん評価が高い低いと有用性は別の問題だ。「初心者には理解できない」、「○○については基礎的事項しか書いていない」や「本書の第二章の内容については○○という本の方がくわしい」と言ったレビューは役に立つ。(正確だったらだけど)

『日本軍「慰安婦」制度とは何か』に付けられた星1つのレビューと言うのは、ほとんど従軍慰安婦問題を否認する意見の表明にすぎない。中には差別を扇動するようなものまである。

中でも倫理的にも知的にもひどいレビューがこれ。

あれ?この作者って、嘘がばれた人で、全く信憑性がないので資料として使われるのは無くなったって人じゃないの?読む価値あるの?

従軍慰安婦』についたレビューの中にこういう一文のあるものがあった。

因みにこの吉見さんはこの本は嘘だという事を認めていますしね・・・・

吉見義明氏についてこのような事実があることを、私は寡聞にして知らない。橋下市長も同じようなことを言って、提訴されたけれど、まさか、故・吉田清治氏と吉見義明氏を混同したということなのか。