誰の意を受けていたかということの方が重要だろう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150207-00000512-san-kr

上の記事を読んで思い出したことだ。
かつて、ソビエト軍が日本に侵攻してくるという筋書きの軍事シュミレーション小説がいくつもあったことを書いたが、そのひとつに『ソ連侵略198X年』というのがあった。その中で、日本人のソ連側への協力者が、売春を業としている女性たち(当時は、ある国の名を付けて呼ばれていた)を駆り集めて、北海道の一角を占領したソ連軍兵士に性の相手として供するというエピソードが描かれる。避難民になった女性を風雨を避ける場所があるとだまして同じ目に遭わせるという話も出てくる。

 従軍慰安婦問題否認論者の論法を使えば、これらは「官憲が家に押入って」連行したわけでないし、日本人がやったことなので、ソ連側(もちろん小説の中の話だよ)が責めを負うことではない、ということになる。同胞は守るべし、という右翼的価値観からであっても、そんな話はおかしい、という人間が大多数だ、と思いたいところだ。
 しかし、昨今の「自己責任」の使われ方を考えると、「もともと、売春をしていたのだから仕方ないだろ」「だまされてのこのこついていった奴が悪い」とか言い出す、セカンドレイピストがいないといえない。