だったら、大阪府の裏金問題の証拠もなかったんだろうな

大阪府、慰安婦問題の補助教材配布へ 松井知事が答弁 朝日記事取り消し受け - 産経WEST

大阪府松井一郎知事は13日、朝日新聞慰安婦報道の一部記事を取り消した問題を受け、高校日本史の教科書の慰安婦に関する記述内容について、補助教材を作成し、府立高校で配布する方針を明らかにした。「強制連行の証拠がない」などと補足説明するとみられる。府議会委員会での質疑で答弁した。府教委によると、配布は今夏以降になる見通し。

「強制連行の証拠がない」というのはどういう意味だろうか。おそらく、「朝鮮半島において、日本の官憲が直接的、かつ暴力的な手段で従軍慰安婦を徴募した証拠はみつかっていない」と言いたいのだろう。これぐらい省略できるのなら、かつて、大阪府庁であった裏金問題も、裏金を作るよう指示する公文書はなかったはずだから、「証拠はない」と当時の知事も言ってもよかった。
 
 この補助教材の話に戻ると、この教材を誰が執筆するのだろうか。おかしな人間にやらせて、「スマラン島」だとか、インドシナインドネシアを取り違えるとか、税金の無駄遣いにならないよう祈る。いっそのこと、吉見義明氏の『日本軍「慰安婦」制度とは何か (岩波ブックレット 784)』あたりを配布したら、わざわざ、新しく作るより、経費の面でもよいのではないか。この本は、「朝鮮半島において、日本の官憲が直接的、かつ暴力的な手段で従軍慰安婦を徴募したことを裏付ける公文書がある」とも書いていないし、ちょうどいいのでは。