なぜ反省しなければならないか分からない。

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 障害者の親は一生反省しなければならないというからには、

  1. 親が注意すれば、障害をもった子どもが生まれることは決してない。
  2. 障害をもった子どもをもうけることは罪である。

このふたつの前提がなければならないが、1を信じているなら、医師として能力が欠けているし、2を信じているのなら、人間として倫理観が欠如している。

 出生前診断でも、全ての種類の障害が判定できるわけでないし、その判定も100パーセント正しいわけではない。
話はそれるが、完璧な出生前診断技術が出来たら、出生前診断を受けなければならない、胎児が障害を持っていることがわかったら中絶しなければならない、という圧力が高まるだろう。そして、障害者の親には、自己責任で障害者を生んだのだから、支援は必要がない、という風潮が強くなるだろう、と懸念している。

よっつ目は先住民に関することです。まず知っておかなばならないことは自閉症であれ知的障害であれ肉体障害であれ、先住民には新生児障害や用事障害(ママ)が全くといっていいほどみられないという点です。ほんの100年前の日本でも障害といわれる子などほとんどいません。

 先住民ということばをどのような意味で使っているのか不明だが、伝統的社会にすむ人々ということあれば、十分な医療を受けることのできない不幸のせいだろう。また、100年前の日本でも障害といわれる子がいないのなら、なぜ古い日本語に障害者をさす言葉(現在は、その多くが使われていないが)がたくさんあるのだろうか。