あなたからお金を奪わないのは、合理的必要性がないからです。

前回に引き続き、産経新聞のオピニオンサイト「iRONNA」にのった文から
「徴兵制」と憲法解釈の関係 恐怖感あおる陰謀論には要注意
現代戦は、専門的技能をもった兵士が必要だ。徴兵制は合理的でない。したがって徴兵制度が導入されることはない。もはや、テンプレートと化した感のある「徴兵制はあり得ない論」だが、なぜだが、「徴兵制はあり得ない論」をとなえる人は、徴兵制は国民に奴隷的苦役を強いるという、憲法上許されないものだから、導入されることは許されないとは言わない。これは、何らかの合理的必要性ができれば、徴兵制を導入することは、問題がないという含みだと、疑いを持つのは当然だ。さらには、合理的とは思えない政策が、実現することだってある。例えば、日の丸君が代の押し付けは、何の役に立つのだろう。あれに日本における貧困率の低減する効果でもあれば、結構なのだが、そういう話もきかないまま、実施されている。徴兵制を含めた、軍事政策への協力強制も、ハラスメントの手段として行なわれる可能性だってある。

 最後に失笑してしまったのがこれ。

もし仮に徴兵制を議論するのであれば、国政選挙の前に、実施したい政党は公約に盛り込むはずなので、その時点で国民が判断すればいい。今の政府・自民党は、公約で徴兵制を打ち出しておらず、徴兵制を否定している。

 自民党憲法の解釈を変えて集団的自衛権行使を容認します、という公約に掲げて、この前の選挙を戦ったんだっけ。