産経新聞の影響力は朝日新聞の5分の1?

 従軍慰安婦問題に対する朝日新聞の影響力を過大視する、報道があいついでいるが、それなら、どれほど朝日新聞は繰り返し「吉田清治証言」を繰り返し取り上げてきたのだろうか。
 記事データベースで「吉田清治」&「慰安婦」で検索してみたら、15件と出た。(初出は1986年、2014年は8月20日まで)
 一方、産経新聞のデータベースを、同じキーワードで検索すると110件ヒットする。(データベースの限界で、1992年より前は検索できなかった)特に2014年の朝日新聞の訂正記事を受けての報道は、もはや「爆発的」といっていい量だ。各年ごとの記事件数をグラフと表にしてみた。
 朝日新聞が今回の訂正記事を出す前でも、産経新聞は、朝日新聞の5倍以上の頻度で「吉田清治証言」についての記事を掲載していたことが分かる。もちろんそのほとんどが、「吉田清治証言」を否定的に扱うものだ。産経新聞をはじめとする最近の右派系メディアの主張によれば、これほどの報道量の差にもかかわらず、日韓の政治家や国民が朝日新聞にだまされ、産経新聞の「真実」が届かなかったということになる。これは、報道機関として、かなり屈辱的なことではないか。

朝日新聞産経新聞
199240
199300
199410
199501
1996011
199723
199803
199901
200000
200102
200201
200302
200400
200505
200600
200712
200800
200900
201002
201100
201202
2013012
2014363