物価の劣等生

http://hosyusokuhou.jp/archives/39276931.html
自民党の政治家の意見にもかかわらず、と言うべきか、下村文科相の大学無償化構想について保守速報ではバッシング一色である。こうした意見を書く人々は、よほど経済的に恵まれ、学費の心配をしたことがないということだろうか。

 日本において、大学の授業料は、ここ40年のほどの間、常識では考えられないほど値上がりした。
文で書いても分かりにくいのでグラフにしてみた。(1976年から2013年)

 使ったのは、総務省統計局の物価指数。元データは2010年が基準年となっているが、1976年を100として換算した。
さらに大卒初任給も1976年を100として指数化してグラフにした。

 破線であらわした大卒初任給は、男女とも物価指数の総合指数を上回って上昇している。実質的に初任給が増えているということだ。しかし、国立、私立ともに大学授業料は、大卒初任給の伸び率を大きく凌駕して値上がりしている。
 鶏卵をさして「物価の優等生」という言い方があったが、大学授業料は「物価の劣等生」というしかない。