何を学べというのだろう

大阪府教育委員会従軍慰安婦問題についての補助教材を作成したとのこと。
「慰安婦」朝日誤報を明記 大阪府立高補助教材の全容判明、政府見解や戦後70年談話も(1/2ページ) - 産経WEST
https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/news/detail.php?newsId=20151028164717

  1. 慰安婦問題に関する近年の動き
  2. 吉田清治氏に関する記事の掲載と取り消し
  3. 慰安婦問題に対する日本政府の考え

という三部構成だそうだが、従軍慰安婦制度を軍が導入した経緯や、その実態ではなく、朝日新聞の記事取り消しを柱にするというのは、ひどくバランスが悪い。この教材の作成者は、朝日新聞の記事さえなければ、従軍慰安婦は問題にならなかったと考えているか、そう思わせたいのだろう。

 人身売買や強制労働について学べるなら、従軍慰安婦問題を離れても、意義があるだろうが、大阪府教育委員会の補助教材には、期待できそうにない。