どこまで下がればいいの

またまた橋下大阪市長ツィッターから

運転手、看護師、保育士、給食調理員、警備員・・・・・ここが民間と比べて物凄く高い。大阪市では、ここの組合に応援を受けていた平松前市長まで、全く改革できず。僕が市長になってから、現業職の給与見直しをやっているが民間ときちんと比較できる物差しがない。これは国を挙げてやる問題だ。

また、おっしゃっているな、この人。あえて挑発的な言い方をすれば、公務員の賃金について叩く、自分への支持が高まる、という回路がよほど、うまかったのだろう。

意見を述べておく。

同じような仕事をしている二人の賃金に差があったら、低い方にあわせるのが公正だと言いたいようだが、それならば、「同じ仕事をもっと安い賃金でしている人間」の存在を示すだけで、賃金を切り下げることができることになる。極端なことを言えば、カトマンズのバスの運転手の賃金を比較対象にしても、かまわないことになるが、それでいいのか。
それと関連するのだが、橋下市長の手法では、永遠に
「みなさーん。ここにあなたより、恵まれた人がいますよ。攻撃しましょう。引きずり下ろしましょう」
と言い続けなければなるまい。「恵まれない人」が減って、「恵まれた人」が増えること進歩というもので、あべこべであっては、誰も救われない。

官民の賃金の格差については、下のページが参考になりました。
「全ては「国民の声」に導かれるまま…」『非国民通信』