人間はそれほど暴力的ではない。ただし、昔の人間と比べて。

なかなか興味深い動画を見つけた。

「スティーブン・ピンカー: 暴力にまつわる社会的通念」

かいつまんで紹介すると、聖書の時代と比較すれば、暴力で死ぬ人間は減少している。人類史上もっとも平和な時代を我々は生きている。(現代の日本は特にそうですね)
しかし、これは動画の中で触れられているように、常識に反する、なかなか信じがたいことなのだろう。原始社会は素朴で平和であり、現代は、大量破壊兵器を備え、国家同士の戦争や内乱が続く危険な時代という観点から抜けがたい。
ニューギニア高地やアマゾン熱帯雨林の原住民社会より20世紀の欧米の方が他人に殺されない。(世界大戦を考慮に入れても!)むろん、かつて人類すべてがニューギニア高地やアマゾン熱帯雨林の原住民社会と類似した社会に住んでいたかは、疑問の余地はある。

しかしながら、多くの人間が、他人を見て「やられる前にやらねば」と考えたり、暴力に対して私的な復讐をしなければならないですむ社会に住んでいるのは、幸いなことだろう。