サンタクロースの教育的効果が分からない

今日はひとつ季節外れの話題を。
サンタクロースはいつまで信じる?「真相」に気づくのは6歳以降 - IRORIO(イロリオ)

 私は上記記事では2%のカテゴリーの子どもだった。
 私の両親は、最初からサンタクロースはいない、ということを私に言い聞かせていた。子どもに無料でプレゼントを配付する赤い服のおじさんはいないのだと。
 別に宗教的理由から、わが家が、クリスマス行事を拒否して訳ではなく、クリスマスツリーを飾り、クリスマスケーキを食べて、楽しく過ごしていた。また、クリスマスプレゼントもあった。
ただし、「これはお父さんが一生懸命働いたお金で買ったんだよ」と言い聞かされたものである。ある程度、長じたら、示された予算の範囲から、欲しいプレゼントを選んだ。
そのせいか、サンタクロースという架空のキャラクターの存在を信じさせて、プレゼントを渡すという習慣に疑念を持った、大人になった。

 大人は子どもに全ての事実を答えない、ということは分かる。例えば性的な問題についての問いに対し、おとぎ話的な説明に逃げるというのはよくあることだ。
 しかし、保護者からのプレゼントを、積極的に架空の存在からのプレゼントと誤信させることにどういう意味があるのか、理解できない。もしかしたら、教育的効果についての何らかの理論や実績の裏付けがあるのだろうか。
子ども夢を抱かせる、という理由は、よく聞くことなのだが、よい話なら、真偽を問わなくてもいい、という、「水からの伝言」や「江戸しぐさ」と地つづきの問題に思える。