だったら、安全保障関連法案なんていらないんじゃないか。

皆川豪志産経新聞出版代表取締役社長の書いた下の文について。
「朝ドラ歴史観」からの脱却を
要するに国土が焦土と化すような戦争はもはやない、兵士として使い物にならない現代の日本の若者を徴兵するなんてありえない、と言っている。

今回の法案が決して「戦争をするための法案」ではないことぐらい心ある国民ならわかっていると思いますが、それでも「戦争する国になる」「徴兵制になる」などの情緒的な批判は、「朝ドラ歴史観」にはまった日本人をぞっとさせるのには効果絶大なのです。

 「朝ドラ」に引きつけていうと、ドラマで描写される戦時社会の異分子への迫害や陰湿な相互監視は、確実に再現するだろう。いや、現在もある傾向が強化されるというべきかもしれない。家が焼かれたり、死ななくても、そうした住み心地の悪い世の中になるというだけでも、戦争に反対する理由として十分だ。

ハイテク化、高性能化が進んだ現代の戦争と70年前の戦争はまったく性質が違います。それこそ、戦国時代の「われこそは○○なり〜」と言っていたころの戦争と同じくらいに違います。大国同士が一度でも本格的な戦争に突入したら取り返しがつかないのです。だからこそ、戦争を起こさないように外交努力をしているわけですし、仮に海上で小競り合いのようなものがあっても、その時点で早期収拾をはかるために各国が動くわけです。

 だったら、安全保障関連法案なんていらないんじゃないか。