謝りたくなければ、それはそれでいいけれど

いまさらながら「戦後70年の安倍首相談話」について。
最も引っかかったのが、下の部分だった。

日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。

 もちろん、大日本帝国や旧日本軍から現代日本の自分たちを切断して、謝罪しないという立場はあり得る。ただしそうした立場の人が、戦死者の犠牲によって、今の平和と繁栄があるのだ、彼らに感謝しろ、と言ったり、旧日本軍への批判にたいし「反日!」とまるで自らが批判されたように反発することは、その立場に矛盾するだろう。

 そもそも「戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに」謝罪を続ける宿命を背負わせているのは、「南京事件は捏造」とか「従軍慰安婦はただの売春婦」とか言っている歴史修正主義者の言動だろう。