これってただ働きでは

東京駅開業100年限定版Suicaデザインは女性車掌 高校で日本画、異色の経歴 制作3カ月、細部まで描き込み(1/2ページ) - 産経ニュース
 東京駅開業100年限定版Suicaのデザインを、デザインが本業でない車掌が、勤務後や休日の大半を費やして作成した、という記事だ。
 記事は美談仕立てなのだが、これっていわゆる「ふろしき残業」ではないか。

  1. 時間外の労働に賃金が出たのか。
  2. デザインに使った道具は会社支給だったのか。(私物パソコンの使用はセキュリティ上、危険だぞ)
  3. 著作権はどう処理したのか。
  4. JR東日本ごとき大企業が、デザインを外注しなかったのは何故なのか。

など、疑問がわき出てくるのだが、産経新聞の関心はそこにはないようだ。

以前、50年後には「ブラック企業なんてなかった説」が、世を席巻しているかも知れない - davsの日記
と言う記事を書いたのだが、50年後には今回の産経新聞の記事も、日本の労働者はよろこんで時間外労働していた。ブラック企業に苦しめられる人なんて、日本にはいなかった、という言説の根拠にされるかもな。