映画

嘘をつかずに人をだます〜映画『イニシエーション・ラブ』

「最後の5分、全てが覆る。あなたは必ず、2回観る。」と強気なキャッチコピーが付いていた映画だ。 I Love Trading | Der Blog für zukünftige Trader | Alles um das Geld gewinnen 原作を読んでいた私は、「映像化不可能」と言われる、あのトリックをどう…

『イミテーションゲーム』

数学者アラン・チューリングの人生をドイツのエニグマ暗号解読に従事していた頃に焦点をあてて描いた映画。 アラン・チューリングは癖のある人物として描写されている。他人の言葉を「文字通り」に解釈する、意思の伝え方がストレート過ぎるなど、現代日本の…

ザ・コール 緊急通報指令室

call911.jp上映時間94分の間、リラックスして観ていられる時間はほぽ皆無だった、というのは、このジャンルの映画としては、賞賛になるだろう。誘拐され犯人の車のトランクに閉じ込められた少女が、携帯電話で911に救助を求める電話をかける。電話を受け…

『五稜郭残党伝 』も映画化されないかな。『許されざる者』

1992年公開のクリント・イーストウッド監督・主演映画の舞台を明治初期の北海道に移したリメイク作品。西部劇を幕末・明治の北海道(あるいは蝦夷地)に移植する、と聞けば、私などは、小説では佐々木譲の『五稜郭残党伝 』、『北辰群盗録』などを思い出す。…

『サイド・エフェクト』

『ドラゴン・タトゥーの女』でリスベットを演じていたルーニー・マーラを目当てに観にいったのだが、満足できた。 予告からサイコサスペンスを予想していたが、動機と仕掛けが現実的なもので、意表をつかれた。ジュード・ロウが演じる精神科医が、窮地に陥っ…

『キャビン』

『キャビン』を観た。 映画『キャビン』あらすじは? キャビン [Blu-ray] ネタばれせずに紹介するのが非常に困難な映画だ。公式サイトの紹介文を読んで、「性的に奔放な女性が最初に殺される」「『戻ってくる』と言ったタフガイは死んで戻ってこない」といっ…

刺青女子に萌えろ? 『ドラゴン・タトゥーの女』

スウェーデン版に引き続き、スティーグ・ラーソンの『ミレニアム』シリーズ第1作を、原作としたアメリカ映画。この映画についてのまじめなレビューはたくさんあるので、今回は思いっきり軽薄な調子でやらせてもらう。リスベットちゃん可愛い。この映画の最…

『トガニ 幼き瞳の告発』

韓国映画『トガニ 幼き瞳の告発』をみた。 公式サイトのストーリー紹介をみて、覚悟をしてみにいったのだが、それでも映画に表現された人間の醜悪さにうちのめされた。(あのおざましい人格を演じる俳優の役者魂も凄まじいと思う) だからこそ、ヨンドゥの法…

『遊星からの物体X ファーストコンタクト』をみた

『遊星からの物体X ファーストコンタクト』をみたが、期待以上であった。 氷から掘り出されるエイリアンの性質を観客は知っている上に、前作と同様、外部から隔絶した南極の基地という舞台でストーリーもどうしても似通ってしまうというハンディのなか、なか…