南京事件

ネトウヨVSネトウヨ

今回は小説仕立てでいきます。 同じゼミに所属しているオサミチとミオが、さんさんと陽光の降り注ぐカフェテリアをまっすぐ横断して、こちらにやってくるのが見えた。僕は好物のカツレツを食べていたのだが、食欲が半減したのを自覚した。たったふたりしかい…

大量殺戮には必ず、アウシュヴィッツ並の施設が必要などということはない〜『再審「南京大虐殺」』のおかしな論理

下のいかにもな雑誌を立ち読みしていたら、アウシュヴィッツを引きあいに出した南京事件否定論にあたった。日中韓政治経済戦争2016~ニッポンが勝利する100の理由 (英和MOOK)出版社/メーカー: 英和出版社発売日: 2016/08/04メディア: ムックこの商品を含むブ…

それでも、歴史修正主義者にNOと言わなければならない。

拙ブログで、従軍慰安婦問題や南京事件についての歴史修正主義的主張に対する反論をいくつか書いてきた。正直に言えば、「従軍慰安婦は業者が勝手に連れてきた」とか「南京事件を目撃し、記録した外国人は国民党政府のエージェント」とか、ネットに書き込ん…

南京事件について、あったと言う側がまずあったことを証明しろ、という主張がおかしい理由

自分が嘘をついていることを、他人に知られても平気な人間もいるのだな。 - davsの日記に同じ言葉を返します氏が以下のようにコメントした。 裁判では刑法に触れる事実が「あった」とする検察側に立証責任がある 南京事件も同じ。「ない」と主張する側には「…

それは70年前に出た話だ。

以前の記事で、言及した笠原十九司氏の『南京事件論争史―日本人は史実をどう認識してきたか (平凡社新書)』を読むと、南京事件否定論者の主張の多くが、東京裁判の弁護側の主張として既に出ていたことが分かる。同書から引用すると下記のようになる。 証人の…

市民が30万人殺されたのが南京事件?〜藤岡信勝氏のとても狭い虐殺の定義

前の記事ふたつで、藤岡信勝氏の南京事件否定論について書いたが、藤岡氏の南京事件の定義は独特のものだ。 過去15年間の南京研究の成果を要約するのは簡単ではない。もし、その結論をひとことで表すとすれば「南京戦はあったが、『南京虐殺』はなかった」…

それでは、日本には殺人も強盗も強姦も放火もないのだろう。〜藤岡信勝氏の南京事件否定論

前回の記事に続いて藤岡信勝氏が『正論』12月号に書いた南京事件について書いた記事について書く。 【世界記憶遺産】中国版「アンネの日記」こそが南京大虐殺がなかった証拠だ! 藤岡信勝(拓殖大客員教授)(1/10ページ) - 産経ニュース藤岡信勝氏は、そ…

秦郁彦さん! こんなことを言われちゃっていますよ。

物を知らないとは恐ろしいことと言うか、無知ゆえに大胆になれるという見本だろう。藤岡信勝氏が『正論』12月号に書いた南京事件について書いた記事が、産経新聞のサイトに転載されていた。 【世界記憶遺産】中国版「アンネの日記」こそが南京大虐殺がなか…

櫻井よしこ氏はティンパリーの著作を読んだのだろうか。

櫻井よしこ氏が「週刊新潮」2015年の12月10日号にコラム「日本ルネッサンス」に南京事件について言及している。 ユネスコの世界記憶遺産に登録されてしまった「南京大虐殺」についての中国側の主張の骨格は、H・J・ティンパーリーの著作に基づいている。彼…

自分が嘘をついていることを、他人に知られても平気な人間もいるのだな。

yasugoro_2012氏のツィートで知ったことだが、根拠がないことを知りつつ、歴史修正主義的主張をする人間がいる。KAZUYAは20万人が安全区の人数だと分かっていて故意に「人口20万人の南京で、30万人殺したという。ファンタジー(空想)的だ」などと…

程瑞芳の日記は、「伝聞情報に依拠した記述ばかり」ではない。

南京事件関連の資料がユネスコ記憶遺産として登録されたことに対して、日本が意見書を提出したことについて。 http://mainichi.jp/shimen/news/20151106ddm001040141000c.html 意見書は明星大の高橋史朗教授が作成した。ユネスコ日本代表部の佐藤地(くに)…